Graduates Voice

卒業生の現在

千田マミ

コレクターアシスタント / ディレクター

AP8期生(2021年卒業)

千田マミ

1998年宮城県生まれ。宮城県宮城野高等学校美術科でグラフィックデザインを学び、在学中は復興支援のプロジェクトなどに参加。2017年に女子美術大学アートプロデュース表現領域へ進学、卒業後はタグチアートコレクションで働きながら個人制作やデザインの仕事を続けている。

Photo : Chiaki Kurita

現在はどのような仕事をしていますか?その進路についた決め手・きっかけもあわせて教えてください。

タグチアートコレクションという現代アートコレクションのアシスタントとして、作品管理から展示・グッズ企画、プロジェクト運営など、幅広く携わらせていただいています。私が大学4年生でコロナウイルスの影響により大学に行けなかった頃、大学へ講師として来ていた方からの「現代アート興味ある?」というLINEでの一言をきっかけに、初めはアルバイトとして今の仕事に関わることになりました。現代アートについてはあまり知識がなかったのですが、どんな世界なのか知りたいという衝動に駆られ、思い切って現代アートの世界に飛び込みました。女子美のこの学科に入学したのも、自分の知らない領域を経験したい、という気持ちがきっかけになっていて、それが今もこれからも自分を動かす原動力になっていくのだろうなと思っています。

在学中は、どんな学生生活を過ごしていましたか?

学生時代はいろいろなことに興味が尽きず、文化祭実行委員や同好会だけでなく学外でも部活に入るなど、面白そうと思ったことで自分の首を絞めながら忙しく楽しい毎日を過ごしていました。大変だったことも今となってはいい思い出ですし、貴重な経験だったなと思っています。学生生活のなかで一番自分にとって良い気づきになったのは「現代文化概論」という授業で、自分を形成しているモノやコトと改めて向き合う時間がありました。原点から今に至るまで、主観的にしか考えてこなかった自分を客観的に見て分析していく過程は、5年でも10年でもなく、20年生きてきた今、初めて自分を知れた気がして、卒業した今でも自分と向き合う時間は大切にしています。

クリエイティブ・プロデュース表現領域に進もうか迷っている受験生に、ひとことメッセージをお願いします。

自分の好きなことを深めるには、ほかの分野にこそきっかけがある。クリエイティブの面白いところは、そこなのではと私は思います。クリエイティブ・プロデュース専門領域では、自分が今まで認識していたアートの世界とはまた違った、知らなかったアートの入口とたくさん出会わせてくれます。そんななかで、自分の好きや何かいいなという感覚は、あなただけの強みになっていくと思います。ぜひ大切にしてください。これから出会う入口にいいきっかけがありますように、応援しています!