Graduates Voice

卒業生の現在

鈴木萌夏

研究者・キュレーター

AP6期生(2019年卒業)

鈴木萌夏

1996年、東京生まれ。2019年、女子美術大学アート・デザイン表現学科アートプロデュース表現領域を卒業。2021年、同大学同領域博士前期課程を修了。現在、東京藝術大学博士後期課程にて日本の現代美術についての研究を行っている。美術手帖やartscapeなどに展評などを寄稿する他、2023年には日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーにて「遺伝的美意識——Inherited Esthetics——」をキュレーションするなど、展覧会企画なども行う。

現在はどのような仕事をしていますか?その進路についた決め手・きっかけもあわせて教えてください。

現在は、東京藝術大学大学院 美術研究科 美術専攻 先端芸術表現領域 博士課程に在籍しています。そこでは、まだあまり注目されていない1990年代の東京のアートシーンについて調査をしています。当時のことを知っている方にインタビューをしたり、文献を集めたり、写真を整理したり、研究といっても謎解きのような楽しい調査をしています。それから学業とは別に、日本の画廊を調査するお仕事をしたり、展覧会を企画したり、展覧会に行ってレビューを書いたり、色々な活動をしています。

在学中は、どんな学生生活を過ごしていましたか?

APは学部と修士の6年間お世話になりました。学部2年生の時に「レントゲン藝術研究所」という画廊の存在を知り、それからすぐにリサーチを始めました。もっと研究を深めたい!という思いで修士課程へ進みました。思いついたらとにかくやってみる!の精神で、展覧会やライブなどのイベントを開催したり、作家さんインタビューをしたり、ZINEを作ったり、色々なことにチャレンジしました。

クリエイティブ・プロデュース表現領域に進もうか迷っている受験生に、ひとことメッセージをお願いします。

様々な表現を学ぶことができるだけでなく、「プロデュースすること」についても学ぶことができます。私はこの領域で、芸術とは何か?美術とは何か?アートとは何か?という問いを自分自身に問いかけ続けることができました。ここでの経験は、自分の可能性を拡張してくれたと思います。貴重な6年間を送ることができました!

遺伝的美意識(写真:東間嶺)

遺伝的美意識(写真:東間嶺)

ZINEレントゲン藝術研究所の研究(修士課程在籍時のZINE制作)

ZINEレントゲン藝術研究所の研究(修士課程在籍時のZINE制作)

卒業制作/資料展「レントゲン藝術研究所の研究」

卒業制作/資料展「レントゲン藝術研究所の研究」

修士展/「レントゲン藝術研究所とは何か—資料アーカイブの実践とその考察—」

修士展/「レントゲン藝術研究所とは何か—資料アーカイブの実践とその考察—」

修士展設営の様子

修士展設営の様子