Graduates Voice
卒業生の現在
田中直子
研究者・キュレーター
AP3期生(2016年卒業)
2023年度東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻博士後期課程修了。女子美術大学大学院アートプロデュース研究領域にて博士前課程修了。1938年に行われた児童画コンクール「日独伊親善図画」の研究をしながら、展覧会のキュレーションなども行っている。(撮影:高橋ゆう)
現在はどのような仕事をしていますか?その進路についた決め手・きっかけもあわせて教えてください。
「日独伊親善図画」という1938年に行われた児童画コンクールについて研究しています。学部と修士課程を女子美AP(現在のCP)で過ごし、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻博士課程に進みました。在学中は論文執筆や展覧会のキュレーション活動をしました。2023年9月に修了したばかりですが、今後は海外で研究を深めたり、展覧会をキュレーションしたり、本を書いてみたりしたいです。
在学中は、どんな学生生活を過ごしていましたか?
キュレーターという仕事に興味を持ち、さまざまな展覧会を見に行きました。大学4年生時に協定留学制度でドイツに半年間留学し、大学院では女子美ミラノ賞をいただき、半年間ブレラ国立美術学院に研究生として滞在しました。日本とヨーロッパ両方のアートシーンを見ることができ、貴重な経験と充実した学びを得ることができました。また、留学中に出会った人々とは現在でも交流があり、何ものにも代え難い大切な繋がりができました。
クリエイティブ・プロデュース表現領域に進もうか迷っている受験生に、ひとことメッセージをお願いします。
あなたの創造活動を一番に応援してくれるのが女子美CPです。躊躇や遠慮はいりません。どんどん好きなことに取り組んでください!多才な先生方がきっと最適なアドバイスをくれるでしょう。多種多様なプロデュースを学べるのがCPの良いところ!やりたいことや将来が明確になっていなくても問題ないです。私も初めはそうでした。CPであなたの心を突き動かす何かがきっと見つけられると思います。
日独伊親善図画の本。ドイツPaderborn大学のJutta Ströter-Bender 先生のお誘いを受けて 、『The Children's Heritage"-Provenance Research and the History of Children’s and Youth Drawings Collections-Museums, Archives, Private Holdings and “Lost Collections』という本に日独伊親善図画について寄稿しました。
2019年、東京都美術館で行ったグループ展示「都美セレクション グループ展 2019 星座を想像するように-過去、現在、未来」
2023年9月福岡で行った展示「海を渡るプオク:シック」日本、韓国、中国の仲間と展覧会をキュレーションしました。
2018年、女子美ガレリアニケにて行った展示。平成30年度女子美術大学大学院博士前期課程修了制作作品展(前期修了)「日独伊親善図画-80年前の児童画を巡って
2014年学部4年、学園祭でフリーマーケットを行った際の写真。会場設営中の私です。